金木犀








この季節は、あたりいちめん金木犀の甘い匂い!


引っ越してきた時には気づかなかったけれど、
わが家のアパートの敷地内にもひっそりと小さな金木犀が植えられていました。
そして、アトリエに使っている部屋の窓から見える、お向かいの家にも金木犀が咲いているのが見えます。
なんだか、得した気分です。


自転車をとばして駅へ行くまでの間も、少し離れた図書館へ行くときも、
もうずっと良い香りが漂い続けています。
涼しい風と甘い香り。
それだけで、もう幸せな気分になります。


そして、私的ビッグニュース。
わが家のベランダの鉢植えの、70センチにも満たない金木犀が初めて花をつけました。


神代植物公園売店で買い求めて、2度目の秋。
その売店には、すでに花をつけている立派な鉢もいくつかあったのだけれど、
それじゃあなんだか簡単すぎるので、あえてまだ花をつけていない苗木を買ったのです。

そして、そのとき売店のおばさんが言った
“来年の秋には必ず咲くよ”
という言葉をたよりに心待ちにしていたのにー
けっきょく、期待も虚しく、去年はまったく蕾をつけないまま終わってしまったのでした。


そのうち、葉っぱがどんどん枯れたり縮れてきたりして
ハテ?これはなにか良くないビョーキなのでは・・・
と、あれこれ手を尽くしてみたりしたけれど、どうにも改善されず、
今年の秋は、もう、諦めかけていたのでした。


そんなわが家の金木犀にポツポツと小さな蕾を発見したのは、
“プン!今年も結局咲かないんじゃないの、おばさんの嘘つき”
・・・と、同居人Mに悪態ついていたわずか数日後のことでした。


つい先日まではまったくなかったはずなのに、いつの間に・・・?という感じです。
なんでしょう?
サボテンは人間の言葉がわかる、って聞いたことあるけれど、
金木犀にも聞こえてしまったのでしょうか。
動物だけじゃなく、植物にも、やっぱり気持ちは伝わるような気がします。
とにかく、がんばって、下の方の枝にだけ可憐な花を咲かせてくれたのです。
小さいけれど、ちゃんと金木犀の香りもします。


ほんの些細なことだけれど、
なにかご褒美をもらったように感じられて、とても嬉しい。
今年の秋は、こんな風に楽しいことがいっぱい起こるといいなあ。





<上の写真>
わが家のベランダの金木犀の花

<下の写真>
ルウルウがいつもの様に、寝起きに私のいるところまでクマのぬいぐるみをくわえて鳴きながらやってきて、私を見つけ、ポトリを落としたところ。
他の人形やぬいぐるみはぜんぶ、噛んで中の綿をひっぱり出したり目玉をとっちゃったりと散々酷いコトしたのに、このクマだけはなぜか大事にしているらしいのです。